一般の病院であれば認知症に限らず身体拘束が必要になる場面はあると思います。身体拘束、抑制を行う場合は医師からの説明と同意書が必要になっているのでは思いますが、ご家族やご本人に説明をして同意をとり書面として渡していますか？他のかたもおっしゃっていますが、マニュアルがあるか、そこにはどのように書かれているのかを確認してみてください。当院は精神科なので法律が違いますが、入院時に行動制限の適応について事前に説明し、抑制など行動制限を開始した時には医師からご家族に再度説明の連絡を入れています。できるだけ拘束を避けるために、認知症の方の転倒による骨折などのリスクも説明しています。マニュアルがあれば確認してみてください。

同じく急性期の病院で働く看護師です。まず身体拘束のマニュアルは整備されていますか？身体拘束の要件があり、それ以外であればそれは不当な拘束です。診療報酬の改定もあり、身体拘束することにより認知症加算を算定している施設では大幅な減点となります。身体拘束一時解除に向けた取り組み内容を各施設ごとに検討する必要もあります。
まずマニュアルを確認してみてください、あるならばそれを先輩にみせてみましょう。こう書かれているけれども、どうすればいいのでしょうと聞いてみましょう。

急性期病院といっても、科によっても異なると思いますが、当院は精神科救急の病棟に認知症の方が多く入院しています。しかし、基本的に身体拘束は行いません。行う際は身体拘束の必要要件に当てはまっているかを検討してから実施しますし、行ったとしても点滴治療を行う時のみとしています。病院の方針が中途半端だと職員も迷ってしまうかもしれませんね。当院は、入院時ご家族に、基本的に身体拘束は行わない、そのため転倒してしまうリスクもあることを必ず行っていっます。拘束により弊害を説明し理解を得るようにしています。